大腸内視鏡検査

Colonoscopy

大腸内視鏡検査|新小平駅から徒歩8分の内科・消化器内科 - さわだ内科クリニック

大腸内視鏡検査(大腸カメラ)とは

大腸内視鏡検査

大腸がんや大腸ポリープは、定期的な内視鏡検査を行っていれば、早期に発見でき、内視鏡での治療が可能な病気です。生活環境の変化などにより、今後も日本では増加していくと考えられております。多くのがんと同様に、早期には症状がないので、早期発見・早期治療には大腸内視鏡検査を定期的にきちんと受けることがとても大切です。
通常、大腸の中を観察する際には、前処置(下剤の内服)をして大腸の中をきれいにする必要があります。前処置が終わってから肛門からカメラを入れていきます。微細な病変を見逃さないように、大腸の中を空気で膨らませる必要があります。当院では、空気の代わりに二酸化炭素(炭酸ガス)を用いることにより、通常の空気と比べお腹の膨満感や圧迫感を軽減するように努めております。二酸化炭素(炭酸ガス)は空気と比べ200倍速く生体内に吸収されますので、消化管の張りや痛みを軽減することが出来ます。
さらに、少量の鎮静剤と鎮痛剤(静脈麻酔)を使用して、内視鏡検査を行うことで、大腸を十分に膨らませた際のおなかの膨満感や圧迫感を感じないように検査を受けて頂くことが可能です。

当院の大腸内視鏡検査

1鎮静薬を使用した苦痛の少ない大腸カメラ検査

大腸カメラ検査を受けられる患者さん皆様が楽に検査を受けて頂けるよう、当院では胃カメラ検査同様に鎮静薬を使用した「眠ったまま受けられる大腸カメラ検査」をご提供しています。検査後は目を覚ますための拮抗薬を使用し、鎮静薬の効果が切れるまでリカバリールームで休憩する事が出来ますので、ご安心してご帰宅出来ます。
大腸カメラ検査では、緊張してお腹に力が入る事で痛みが出やすく、腸が動いてしまうため(蠕動運動)、内視鏡スコープが奥へ進みにくくなる事があります。蠕動運動が強くなると、挿入が難しくなるだけでなく、観察の精度も落ちてしまいます。鎮静剤を活用してリラックスした状態で大腸カメラ検査を受けて頂く事で、検査時の苦痛が緩和されるだけではなく、大腸カメラ検査の診断レベルの向上にも繋がります。

2苦痛を減らすための炭酸ガス送気システム

大腸は蛇腹状にひだがある管腔であり、見落としを防ぐためには大腸カメラ検査では腸管を拡張させてひだの間までしっかりと観察する必要があります。精度の高い検査を行うためには十分な送気(ガスを入れて膨らます事)が不可欠ですが、同時に検査中や検査後のお腹の張りや痛み、嘔気の原因となります。当院では腸管内での吸収が良い炭酸ガスを使用する事により、検査中や検査後のお腹の張りや痛みなどの苦痛な症状を大幅に解消する事が出来ます。

3日帰り大腸ポリープ切除

検査中に大腸ポリープを発見した際は必要に応じて、その場で大腸ポリープ切除を行います。大腸ポリープのサイズが大きく、切除後の出血リスクが高い場合は入院での治療が必要となる事もあるため、近くの総合病院へ紹介させて頂く事もあります。

4感染症に配慮した安心できる大腸カメラ検査

大腸カメラ検査時に使用している処置具は学会が定めているガイドラインに沿った消毒衛生管理を実施していますので、ご安心して検査を受診して頂けます。

大腸内視鏡検査でわかる疾患

炎症性腸疾患

感染や薬剤など原因がはっきりしている特異的炎症性腸疾患と原因のはっきりしない非特異的炎症性腸疾患(潰瘍性大腸炎、クローン病など)があります。腹痛、下痢、血便が主な症状となります。特に潰瘍性大腸炎の患者数は年々増加しており、若年者にも多く発症しております。気になる症状がある場合は、一度内視鏡検査を受けることをお勧めします。

大腸憩室

大腸の粘膜が外側に袋状に突出した状態で、数㎜~1㎝程度のものが多いです。日本人には上行結腸とS状結腸に多発することが多く、原因は年齢的なものや便秘など様々であります。良性疾患であるため治療の必要はありませんが、時折出血や炎症を起こすため注意が必要です。

大腸ポリープ

多くの大腸癌は大腸ポリープが大きくなることで発生します。大腸がんになる前のより小さい状態で診断する事により、低侵襲な治療が選択可能となります。小さなポリープはひだの裏に隠れて見つからない事があり、またポリープが出来やすい体質の方もおられるため一度でも大腸ポリープを治療された方は定期的に検査を受けることをお勧めしています。

大腸がん

大腸に発症するがんで、「腹痛」「下痢・便秘」「血便」などの症状がよく診られます。大腸がんによる死亡者数は増加傾向ですが、大腸カメラ検査で早期発見が出来れば治療は可能です。

大腸内視鏡検査の流れ

1.検査予約
大腸内視鏡検査をご希望の場合は、事前に外来を受診していただきます。医師による診察ののち予約します。
服用中のお薬を確認させていただきます。
2.検査前日
食事は消化が良く大腸に残りにくい食事を朝、昼、夕と摂取して結構です。ただし、夕食は19時までに済ませてください。
お水、お茶、スポーツドリンクは夜間も摂取可能です。
前処置の下剤の内服を開始します。
3.検査当日
  • 常用している薬は検査予約時の指示通り服用してください。
  • 糖尿病の方は検査当日の朝の薬は服用しないでください。
  • お水、お茶、スポーツドリンクは摂取可能です。

※排便の状態を確認します。

4.検査
検査着に着替えストレッチャーに横になっていただきます。
鎮静剤を注射しリラックスした状態で検査を行います(鎮静剤を希望しない場合は注射しません)。
※検査時間:約15〜30分
5.検査後
検査終了後はリカバリールームで休んでいただき、医師より検査結果の説明があります(鎮静剤を使用しない場合はリカバリールームで休む必要はありません)。
鎮静剤を使用した場合は、検査後の自転車・バイク・車の運転はできませんのでご注意ください。

大腸内視鏡検査の費用

1割負担 3割負担
大腸内視鏡検査(観察のみ) ¥2,500前後 ¥7,500前後
大腸内視鏡+病理組織検査 ¥3,000~5,000前後 ¥10,000~16,000前後
大腸ポリープ切除 ¥7,000~10,000前後 ¥20,000~30,000前後

※費用はあくまで目安の金額です。

※初診料・再診料は別となります。